終戦の日-7(戦況④・昭和19年)

昨日は終戦の日であったが、残りの太平洋戦争史を完結させる。

    ♪空に飛び行く 翼に祈り  沖をすぎ行く 煙に誓う
 国を挙げての この戦に  湧いて来る来る 撃ちてし止まん
 我等はみんな 力の限り  勝利の日まで 勝利の日まで~
           
(勝利の日まで)

この歌にある“撃ちてし止まん”は、神武天皇が八十建(やそたける)を誅滅した時に久米部の武人に歌わせた一節にある。

昨年2月のガタルカナル撤退以降は、ラジオで”必勝の歌”が多く流れるようになる。歌の各節の末尾は、どれもが「撃たでやまじの血がをどる」で結ばれる歌である。

即ち「我々は、この天皇の大御歌にならい、米英を“うちてし止まむ”叫ばねばならない」と説き、標題の歌をもって必勝の想いを鼓舞する狙いではあったが、はたして戦況は?・・・


【戦 況】


2/01「アメリカ軍、クェゼリン・ルオット両島(マーシャル群島)に上陸」 2/6・日本軍玉砕  
   17「アメリカ機動部隊、トラック島大空襲」 
   29「アメリカ軍、ロスネグルス島に上陸、ラバウル孤立」

3/08「インパール作戦開始」 
   31「アメリカ機動部隊、パラオに来襲」

6/15「アメリカ軍、サイパン島に上陸
   19「マリアナ沖海戦」(米軍は対空射撃やレーダーによって日本軍を圧倒)
    「アメリカ軍マリアナ諸島に上陸」以降、B29の本土空襲の出撃基地となる

7/04「大本営、インパール作戦を中止」   
   07「サイパン島陥落」(死者:軍=3万・住民=1万)
     島の北端へ後退していた日本守備隊は、最後の万歳突撃をして玉砕
       (共に後退していた非戦闘員達の多くは兵士と共に死を選んだ)
   21「アメリカ軍、グァムの上陸」8/10・日本軍玉砕   
   24「アメリカ軍、テニアン島に上陸」8/3・日本軍玉砕
9/10「拉孟(雲南)日本軍守備隊玉砕
   15「アメリカ軍、ペリリュー島に上陸」
10/10「アメリカ機動部隊・沖縄空襲」
   20「アメリカ軍、レイテ島に上陸」 
   24「レイテ島沖海戦」日本の連合艦隊と米太平洋艦隊が戦闘開始。
    25「神風特別攻撃隊、アメリカ艦に突入」同隊の敷島隊が、レイテ沖海戦に出撃。 米空母に体当たりし、一隻撃沈、一隻大破させる。以降、終戦までに290回出撃し、2,500人以上の犠牲者を出す。

11/01「マリアナ基地のB29、東京初偵察」    
   24「B29七十機、東京初空襲」

12/09「大本営、レイテ地上決戦の方針を放棄」

【関 連】・・・「戦時下の国内の様子」

 3/01 決戦非常要綱により、歌舞伎座など閉鎖
   04 宝塚歌劇、この日限り休場
   05 警視庁、高級料理店・バー・待合などを閉鎖
   06 全国の夕刊廃止

 4/01 国鉄、一等車・寝台車・食堂車全廃(旅行には統制官の承認が必要となる)
   07 大都市の国民学校で給食

 5/07 那須戦時疎開学園開園
 7/18 東条内閣総辞職 → 7/22 小磯・米内内閣成立
 8/04 東京の国民学校児童、集団疎開開始
   22 沖縄からの疎開船・対馬丸撃沈される。

昭和19年はこうして戦っている。

つづく

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